やってあげてるは”ただの恩着せ”

やって上げることに全然意味がない

 

Minna です。

「与えられるものはダメ、自分から」。私がこの言葉を理解して納得してからだいぶ長い年月が経過します。それでも、ふとした時に、わかっているのに他の人に対して与えている自分がいます。その教訓という意味も含めてこの記事を書いていこうと思います。

 

「与えられるものはダメ、自分から。」の意味

 

この言葉の意味を具体的に説明していきますね。

例えば、会社でお金を払ってくれる研修があったとします。この研修の費用は会社が払っているのでその研修を受ける側の社員は全然その費用の価値や意味は理解できないのです。だから会社でお金を払ってしまう研修は効果がなかなか出ないと言われています。つまりこの研修は「与えられたもの」であると言えます。その一方、ある特定の人間が、自分から何かを学びたかったとします。その人は誰に言われなくても講習会を見つけて自分で足を運んで行くでしょう。これが自分から・・・ということです。

もうひとつ例をあげますね。

例えば、職場で支給される文房具類は会社から支給されるので愛着も湧かないし、大事にしようという気持ちを少なくてなってしまいます。でも、自分のお金で仕事で使う何かの備品を購入したとします。そうするとその備品は仕事で使うものだけれども、その人にとってその価値は会社から与えられたものよりも、ずっと価値が高いものになります。つまり、支給される備品が「与えられるもの」、そして自分で購入した仕事で使うもの、これが「自分から」ということになります。

 

なんとなく感覚的にわかっていただけたでしょうか?

 

 

自分から・・にならない限り上達や進歩の伸び幅が大きくならない

 

私は長年ピアノ講師という仕事をやっていますが、私の生徒も同じです。なんとなく来ている生徒はさほど伸びていきません。ところが同じ生徒でも何かのきっかけでピアノを習うことが「自分から」になった途端に、グン!と伸びることがあります。自分から・・・になった時のその伸び幅は目を見張るものがあります。

何がきっかけで、ある日突然「自分から」になったのか?私にはわからないのですが、なんか?何が怒ったのか?その生徒が「自分から」のエネルギーを持ち始め流ということがあるのです。

 

とんでもない成績を叩き出した子供でも「自分から」になるとすごい力を発揮する

 

これからお話しするのは、私がかなり前に教えた生徒の話です。その子、仮にAちゃんとします。Aちゃんは幼稚園の頃から小学校5年生まで私のところのピアノ教室に通って来ていました。私はたまに中学生に英語や国語の勉強を見てあげることがあって、Aちゃんのお姉ちゃんの勉強を見てあげたという経験もありました。

Aちゃんがピアノを辞めて3、4年が経過した頃、Aちゃんのお母さんから突然に電話があり、実は学校の成績が驚くほど悪くこのままだと行ける高校がないかもしれないから相談に乗って欲しいという内容でした。

そこから、そのAちゃんとお話をしたり学力を調べたりさせてもらったのですが、結論だけ言うとAちゃんは算数が3年生、英語は小学校の時に塾に言っていたと言うものの、中1の最初の段階で妻付いていると言うことがわかりました。

でも、そんな中でもAちゃんが中学校在学中に学校の合唱のピアノ伴奏を引き受けてなんどもみんなの前で演奏したと言う情報を得ました。

 

それを聞いた時、私は「この子は大丈夫」と思いました。なぜ大丈夫だと思ったかと言うと、Aちゃんがピアノを辞めた時の実力はひとりで伴奏をできると言うほどの実力にはほと遠いものだったのです。つまり、Aちゃんは自分で自分の中にある基礎力を総動員して、なおかつ努力して伴奏をやり遂げたと言う実績があったのです。

なので、私はAちゃんのお母さんに、「Aちゃんは今は成績が悪いかもしれないけれど、ひとりで成し遂げる力はついています。何かあったとしたらものすごい力を発揮すると思うのでAちゃんは絶対に大丈夫ですよ」と伝えたのです。

Aちゃんのことだから、例えば海外に行くことになるとか、働いた先で英語が必要になる・・といった場合には、「自分からやる」と思うのです。

 

「与えちゃった」と言うことの反省。

 

で、今回、私がこの記事を書いている背景ですが、ある友人にアドバイスを求められ(→と私はそう受け取ったので。)たくさんのアドバイスをしていたのだけれど、

なかなかその友人にそのアドバイスが届かず、(聞いていたのだと思うし、頭ではなんとなく理解はしてくれたのだとは思うのだけれど)その人の中になかなかストンとは落ちていかない様子が伺えたのです。

時間の問題かな???と言うことも感じたのだけれど、あ、そっか、私が「与えてしまったのかもしれない」と感じた次第です。

 

そっか、私が与えてしまった情報は、彼女からすれば「自分から」ではない情報だから。そっか、そう言うことかぁ。。。と、ものすごく納得してしまった。

 

反省も含めて、備忘録として。

 

 

今日も訪れていただきありがとうございます。

 

3 Comments

Keiichi

セルビアで出会った怪しい日本人です。
この記事、深いですね。
大変勉強になりました。
マイルも、何もかも、自分で頑張ってみます。
やっぱり自分からやらないとだめですね!

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Maiko

Keiichi 様

コメントありがとうございます。
コメントにも気づかずに大変失礼いたしました。

マイル育て、頑張って見てくださいね(^^)

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