感情のコントロールはできる???
Minna です。
今回は、感情について。
感情は「反応なので止められない」。
でも、「練習でコントロールできるようになる」と言うお話をしようと思います。
最後までよろしくお願い致します。
感情って何? なぜ人によって変わる?
まず、感情のコントロールのお話をする前に、
感情の正体について考えてみましょう。
感情に関しては、いろいろな研究があるようですが、まだその実態は解明されていないようです。
感情というのは、人間だけでなく、犬やサルなどの動物がものごとや対象に対して抱く気持ちのことを言います。
人間の感情で言えば、
喜び、驚き、安心、悲しみ、怒り、諦め、嫌悪、恐怖などがそれにあたります。
そして、その感情は過去の経験と その時点での概念(観念)と深く結びついています。
概念(観念)を手放す方法については、過去の記事でご紹介しているので、以下の記事を参考になさってくださいね。
その経験があった時の「概念」「観念」「思い込み」でその感情は作られています。
なので、その過去の「概念」「概念」「観念」「思い込み」を手放してしまえば、その感情は薄くなってしまう可能性もとても高いです。
感情は、とても曖昧でいい加減。
この感情というのは、とても曖昧でとても移ろいやすい性質を持っています。
事実とは関係なく、感情だけがひとり歩きしているというのもよくある話です。
たとえば、
「とある花」を見て
・すごく綺麗!!!(嬉しい) と思う人と
・それを見て 悲しい気分になってしまう人がいます。
これも
その「とある花」には何の責任もありません。
「とある花」は「とある花」として存在しているだけですね?
タバコは本当に悪いもの?
日本において、タバコに嫌悪感を持つ人も多いと思うのですが、
この「タバコ」は「タバコ」として存在しているだけであって
悪さをしよう・・と思って 存在しているワケではありません。
「花」と一緒ですね。
花が「私、綺麗でしょ?」と思って咲いているわけでなく、人間が「花は美しいもの」という概念をつけているだけです。
これと同じように、「タバコ」も
人間が人間の立場で 健康に悪い・・としているだけで、
タバコさんの立場に立ってみたら、
勝手に 自分の葉っぱをとって「吸えるモノ」にしたのは
人間じゃないか!!!
と、タバコさんからの反乱が起こりそうです(笑・ジョークです)。
でも、そのタバコさんに
・イヤーーーな感情を持つ人もいるし
・逆に 安心する人もいるかもしれません。
で、そう思う感情というのは「感情」なので止められません。
そう思ってしまうモノは 仕方ないというか???
感情は「反応」なので 誰にもコントロールできないのです。
反応は、「反応」なので止められない!
今、感情は「反応なので止められない」というお話をしましたが、
反応 というのは、
・転びそうになった時に 自然に手が前に出て 身体を守ろうとしたり、
・目の前に ゴミが飛んできたら 瞼を閉じてしまうとか?
これが「反応」です。
つまり、自動的に起こってしまう動作。これが「反応」です。
感情も反応なので止められない
感情も「悲しい」と思うのは 反応なのでそれを味わうしかありません。
当たり前のことですが「楽しい」と思う感情も止められませんね?
同じように、「悲しいと思う」感情も止められません。
そして、感情にも「良い」も「悪い」もなく
嬉しい感情は「よくて」
悲しい感情は「悪い」ということもありません。
感情は味わい尽くすと「反応」が変化する
実は、感情に「慣れ」というものがあって
その感情を味わい尽くすと 感情が変化してきます。
たとえば、ディズニーランドに行くのが
嬉しくて嬉しくて・・という人も、
何千回、何万回と行くうちに、
前ほど楽しく感じなくなったな・・・ってことがあるようです。
逆に 悲しい感情も同じで、
悲しい感情をなんども味わっていくと
前ほど「悲しく感じない」ということもよくあるパターンです。
なので、
「感情を味わいつくす」というのは
人間の心にはとても大切なことなのです。
感情は止められないがコントロールできる!
前述の通り、感情は「反応」なので止めることはできません。
でも「味わい尽くす」ことによって、その反応の度合いが変わってきます。
例えば、同じ事象でも「昔はすごく悲しく感じたのに、今はそうでもなくなってしまった」というのを経験している方も多いのではないでしょうか?
もしくは、楽しいこと、例えば昔はある趣味が楽しくて楽しくて仕方なかったのに、最近はそれほどでもないなぁ・・とか?
そのパターンだと経験ある方もいらっしゃるかもしれませんね。
なぜその感情が出てしまうのか???
・なんだかわからないけど悲しくなる、
・なんだかわからないけど寂しい
こういう経験がある方も多いかと思います。
これは、その人の中にそれに「反応する何か」があるのです。
生まれたばかりの赤ちゃんの心(脳)は「裸の状態」です。
・何かを感じて悲しい
・何かを感じて嬉しい
というのは、ほぼ「ない」と言って良い状態です。
事実、生後1年間、愛のない家庭に育つと「感情が育たない」という事実もあるようです。
こういう事実から考えると、
本人は覚えていない、つまり潜在意識の中にセンサーが潜んでいるということになります。
特に、「負の感情」の場合は、思い出したくないので心(脳)の奥底に鍵をかけてしまいます。
心(脳)の傷は目に見えませんが、カラダの傷と同じように心を傷つけますので痛いのです。
その痛さを感じたくないので、しっかりとカサブタを作り、しっかりと鍵をかけてしまいます。
なので、なぜそうなるのだろう???と覚えていなくても(わざと忘れるようにするので)感情は気づいて欲しくて表面に出ようとするワケです。
負の感情が変化しにくいワケ
嬉しい感情は、思い出したい内容なので何度も思い出すようにされます。
なので何度も味わっているので、昔ほど嬉しく感じなくなったなど、感情を感じるセンサーが鈍くなってきます。
ところが「負の感情」は味わいたくないので(無意識にでも)、思い出そうとしません(できません)。
なので、ガッチリと心の蓋(脳の鍵)となり、その感情はそのまま心の底(脳の傷)としてその人に残ります。
そして「感情」はエネルギーなので、そのままその人の中に残り続けるというワケです。
ガス抜きをしないと爆発することも
以前、インナーチャイルドの話をしましたが、幼少期の感情をそのままにしておくと、そのエネルギーがその人の中で高まって、爆発する場合があります。
本人が気づいていないということも多いです。
例えば、
・なんでそこで怒るの???
・そんな些細なことで、今、怒る場面???
・突然、人に対して起こり出す人
こういう場面に出会ったことはありませんか???
特に年齢が高い人に多いパターンなのですが、
こういう方は、インナーチャイルドが癒されていない場合が多いです。
そして、ご本人もそれが「自分のインナーチャイルドが癒されていないからだ」ということに気づいていない場合も多いのです。
感情を嫌わずに「見守る」
何かの場面で、「悲しい」という感情があふれた時、その人の中に気づいて欲しい「感情」が隠れている場合が多いです。
私自身、その感情をずっと見つめて、
その感情は良いでも悪いでもなく、
ただずっと寄り添う・・・
そんな作業をずっと続けています。
私のインナーチャイルドは もうほとんど出てこなくなりましたが、
それでもタマにですが、「あら、まだこんな感情が残っていたのね」というくらい、ひょこっと現れることがあります。
その感情が出てくるということは、
その人の中に 気づいて欲しい感情があるということです。
ぜひ、嫌うでもなく、構うでもなく、
寄り添ってあげてくださいね。
今日も応援しています。
コメントを残す