弱みは克服しなくていい
自分の「強み」と「弱み」を聞かれたら、皆さんは答えられますか?
強みなら、
得意なこと。
自然にできること。
人からよく頼まれること。
弱みなら、
苦手なこと。
人より時間がかかること。
できればやりたくないこと。
なんとなく思い浮かぶものはあるかもしれません。
でも、私たちはなぜか、
・・・・
強みは伸ばした方がいい。 弱みは克服した方がいい。
・・・・
と思いがちです。
本当にそうなのでしょうか?
今回は、
弱みは、本当に克服しなければならないのか?
というところから考えてみたいと思います。
目次
■ そもそも「強み」「弱み」って何?
例えば、
人と話すことが大好きな人がいます。
初対面でも全然平気。
誰とでもすぐ話せる。
その人にとっては、人とのコミュニケーションが強みかもしれません。
でも、
一人で黙々と数字を整理する仕事は苦痛で仕方がない。
一方で、
人と話すのは苦手だけれど、
一人で数字を分析していると何時間でも集中できる人もいます。
どちらが優秀なのでしょう?
・・・・
🌿 どちらも優秀なんですよね。
・・・・
ただ、
得意なことが違う。
それだけです。
ところが私たちは、
自分が苦手なものを見ると、
「ここを直さなきゃ」
と思ってしまいます。
■ 弱みは「欠点」とは限らない
ここは、一度分けて考えてみたいところです。
・・・・
🌿 弱み=欠点ではありません。
・・・・
例えば、
私は事務作業が苦手です。
それは、
「人間として欠けている」
という意味ではありません(笑)
単に、
そこに自分の能力やエネルギーを使うのが得意ではない
というだけです。
それなのに、
「ちゃんとできるようにならなきゃ」
「人に頼むなんてダメ」
と思って、
苦手なことに大量の時間を使ってしまう。
すると当然、疲れます。
しかもその時間は、
自分が得意なことに使えた時間でもあります。
・・・・
■ 弱みを克服するコストを考えてみる
例えば、
ある能力が、
今「3」くらいだとします。
苦手だけれど、一生懸命努力して、
3を5にする。
もちろん、それが必要なこともあります。
でも同じ時間を使って、
すでに「8」ある得意なことを、
10にすることもできます。
では、
・・・・
🌿 自分の人生にとって、どちらの方が価値があるでしょう?
・・・・
これは、その人によって違います。
だから、
「弱みは克服した方がいい」
ではなく、
「この弱みは、時間を使って克服する必要がある?」
と考えた方がいいのです。
■ 弱みには「克服した方がいいもの」と「放っておいていいもの」がある
もちろん、
すべての弱みを放置すればいいわけではありません。
生活や仕事に大きな支障がある。
誰かに迷惑をかけている。
自分が本当にやりたいことを、その弱みが邪魔している。
そんな場合は、少し改善した方がいいかもしれません。
でも、
「できた方が立派だから」
「普通はできるから」
「大人ならできて当然だから」
という理由だけなら、
・・・・
🌿 本当にそこに時間を使う必要があるのか?
・・・・
一度考えてみてもいいと思います。
■ 強み・弱みが分からない時は「自分の反応」を見る
では、自分の強みや弱みが分からない場合はどうすればいいでしょう?
ひとつのヒントになるのが、
自分の反応を見ること
です。
例えば、
誰かに頼まれた時、
「それ、やりたい!」
と自然に思えること。
気がついたら夢中になっていること。
それほど努力しているつもりはないのに、人から褒められること。
これは、強みである可能性があります。
反対に、
ものすごく時間がかかる。
始めるまでに毎回ものすごくエネルギーが必要。
頑張っている割に成果が出にくい。
これは、自分の弱みである可能性があります。
ただし、
「気が進まない=弱み」
とは限りません。
初めてだから怖いだけかもしれないし、
過去の経験から避けているだけかもしれない。
だから、
一回の感情だけで決めるのではなく、
・・・・
🌿 自分はどんな時に自然に力が出て、どんな時に必要以上に消耗しているのか?
・・・・
を少し長い目で見てみます。
■ 「全部できる人」を目指さなくていい
私たちは、
仕事もできて、
家事もできて、
人付き合いも上手で、
パソコンも使えて、
数字にも強くて、
文章も書けて……
みたいな、
「全部できる人」
をどこかで目指してしまうことがあります。
でも、
全部を平均以上にする必要なんてあるのでしょうか。
人にはそれぞれ、
得意なものと苦手なものがあります。
だからこそ、
・・・・
🌿 人と組む意味があります。
・・・・
■ 自分の弱みは、誰かの強みかもしれない
自分にとって、
「うわー、これ面倒……」
と思うことを、
「え?私それ好きだけど」
という人がいます。
逆もあります。
自分にとって簡単なことが、
他の人にとってはものすごく大変だったりする。
これって、とても面白いですよね。
だったら、
自分が苦手なことは、
それを得意な人にお願いする。
そして、
その人が苦手で自分が得意なことがあれば、
自分が力を貸す。
・・・・
🌿 「頼る」は、能力がないという意味ではありません。
・・・・
むしろ、
自分と相手の能力をどう組み合わせれば、一番うまくいくのかを考えることです。
■ 人に頼れないのはなぜ?
それでも、
「人に頼むのは苦手」
という人は多いと思います。
そんな時は、
「頼ること」の問題というより、
その後ろにある自分の考えを見てみます。
「自分でやらなきゃいけない」
「頼んだら迷惑」
「できないと思われたくない」
「断られたら嫌だ」
もしかすると、
・・・・
🌿 頼れないのではなく、“頼ることにつけている意味”が邪魔している
・・・・
のかもしれません。
頼むことと、
相手に押しつけることは違います。
お願いして、
相手がNOなら、それもOK。
YESなら、お願いする。
それだけです。
■ 「自分でやる」ことが目的になっていない?
ここも、ぜひ考えてみてください。
例えば仕事で、
自分が3時間かかる作業を、
得意な人なら30分でできる。
それでも、
「自分の仕事なんだから自分でやらなきゃ」
と3時間使う。
それは本当に、
責任感なのでしょうか?
場合によっては、
・・・・
🌿 「自分でやる」というルールを守ることが目的になっている
・・・・
だけかもしれません。
本来の目的が、
「良い仕事をすること」
なら、
誰がやるかより、
どうすれば全体としてうまくいくかを考えた方が合理的です。
■ ミニワーク:強みと弱みを整理してみよう
ここで一度、自分について整理してみましょう。
① あまり頑張らなくてもできることは?
人からよく褒められることや、
「どうしてみんなこれが大変なんだろう?」
と思うこともヒントになります。
・・・・
② 頑張っているのに、ものすごく消耗することは?
時間がかかる。
後回しにしたくなる。
終わった後にどっと疲れる。
そんなものを探してみます。
・・・・
③ その弱み、本当に克服する必要がありますか?
生活に必要?
自分の目的に必要?
それとも、
「できた方がいい気がする」
だけでしょうか。
・・・・
④ 誰かに頼むとしたら?
全部ではなくて構いません。
一部分だけでも、
「これは得意な人にお願いした方がいいかも」
というものがないか考えてみます。
・・・・
■ 弱みを減らすより、強みを使える人生へ
弱みがあることは、悪いことではありません。
誰にでもあります。
そして、
すべての弱みを克服してからでないと、
自分らしく生きられないわけでもありません。
・・・・
🌿 弱みをゼロにすることより、自分の強みをちゃんと使えること。
・・・・
その方が、
自分にとっても、周りにとっても、
ずっと良い結果になることがあります。
できないことばかりを見て、
そこを必死に埋めようとするより、
自分は何なら自然にできるのか。
何をしている時に力が出るのか。
そして、
何を人にお願いしたら、
もっと自分の強みを使えるのか。
そんなふうに考えてみる。
弱みは、必ずしも克服するものではありません。
もしかしたら、
弱みがあるからこそ人を頼れるし、
誰かの強みが活きる場所を作ることもできる。
そう考えると、
「弱み」もそれほど悪いものではないのかもしれません😌

