課題の分離を考える

課題の分離って何?

 

Minnaです。

「心理学」を学んでいくと「課題の分離」と言う言葉に出会います。

この「課題の分離」と言うのは心理学者アドラーが書いた「嫌われる勇気」の中で説明している項目の1つです。

興味がある方は、アドラーの嫌われる勇気を一度読んでみると良いと思います。

ところがこの「嫌われる勇気」ですが、ものすごく難しい💦

私自身、この人何言いたんだろう???と腑に落ちるまでものすごく時間がかかりました^^;

私が理解した「課題の分離」に関して、もうちょっと平たく説明してみたいと思います。

お役に立てば幸いです。

馬が水を飲むのは誰の課題???

アドラーが伝えているのは、

🟠馬を水飲み場まで連れていくのは、連れて行った人の課題。
🟠でも、水を飲むかどうかは「その馬の課題」

つまり、馬を水飲み場所に連れて行くだけでも課題が2つあるのです。

アドラー氏さんはこんな事例で説明しています。

例えば、水を飲ませようと馬を水飲み場所に連れて行ったとしても、
「その馬が拒否する」もあるわけで、

馬が「水を飲むかどうか」は、こちらはコントロールできません。


もう少し一般的な事象に置き換えますね。

自分の子供にピアノを買ってあげたとします。
ところがその子が全然ピアノを練習しなかったとします。

この事象を考えた場合、

ピアノを買ったのは自分自身の課題。親ができるのはここまでです。
その子がピアノの練習をするかどうかは、その子供の課題です。

事例をもう1つ。

電車の中でお年寄りに席を譲ろうとしたとします。
ちょっと勇気を出して、「座りませんか」と言ってみたとします。

ここで譲ってあげた人の課題はクリアです。

ところが、そのお年寄りは、まだ「失礼な!」と怒鳴りだしたとします。

座るかどうかは、そのお年寄りの課題であって「譲ってあげた人」は
「コントロール不可能」です。

今度は、仕事に関して事例を挙げてみますね。

会社で、頑張って仕事をしているとします。

ところが、会社の業績が落ちたしまったとします。
そこで、上司から「会社のために君も頑張ってくれ。」と叱られたとします。

このケースを考えると、

あなたが経営者でも、管理職でもないなら、ほとんどのケースで会社の業績にダイレクトに影響することはないです。

経営は、「経営者」が行っているので

会社の業績の課題は経営者にあり、「従業員には、コントロール不可能」です。

なので極論を言ってしまうと、
言われたあなたは経営者から頑張れと言われても、
その課題は自分の課題ではないので頑張らなくても良いのです。

補足すると、

その頑張は「会社のため」ではなく「自分のため」に頑張れば良いと言うことで、
上司には関係ないですね。

相手のことを自分のこととしなくていいの?

 

日本人は、相手のことを思いやってと言う文化が根強いのでこの課題の分離に抵抗感がある方も多いかと思います。

しかしながら、現実的に考えて
自分でコントロールできないものをコントローしようとするって無意味ですよね???

先ほどのピアノを買ってあげた親の話で言えば、
ピアノを練習するかどうかは子供の心が決めることであって

無理やり、縄で縛って練習させると言うことになりかねません(^^;

課題の分離がわからなくなってしまった時に、
考えて欲しいのはそれができないと誰が困るか?と言うことです。

いったい誰の課題なの????

 

課題の分離として、よくわからなくなってしまう例としては、

親子の課題の分離、
夫婦の課題の分離、
上司部下の課題の分離、
友人関係の課題の分離

などがあり、

人間関係では「課題の分離」が上手にできるかどうかが
コミュニケーションを円滑にできるかどうかの鍵となります。

逆に言えば、
課題の分離さえできるようになってしまえば

今まで煩わしいと思っていたコミュニケーションの悩みが
大きく改善されていきます。

では、これは誰の課題なのか???
について、もうちょっと詳しく説明していきますね。

先ほどの、子供がピアノを練習しないと言う課題を例に挙げると、

練習しないで困るのは「誰」???
つまり、それをしない(やる)ことで困るのは誰??

これで課題の分離は整理がつきます。

ピアノの練習をしない=ピアノが上達しない=困るのはその子
ピアノの練習をしない=ピアノの先生に注意される=困るのはその子

つまり、困るのは「親」ではなく「子供」なのです。

ここで、中には「そう言われても先生に申し訳なくて」とか、
「ピアノは練習するものだからしない子供が許せない」と思う人もいるかと思います。

では、
🟠「そう言われても先生に申し訳なくて」

そう思っているのは誰ですか???

そう思っている「親」なので、
そう思うことの課題は「親の課題」と言えます。

つまり、先生に申し訳ない=子供の課題ではない のです。

🟠「ピアノは練習するものだからしない子供が許せない」

これも同様ですね。
そう思っているのは子供ではなく、

親なので親の課題を子供に押し付けていると言うこととになります。

課題の分離に関しては、慣れないと
最初は頭がグルグルする人もいるかもしれませんが、

少しずつ練習していけば、だんだんと課題の分離をするのも上手になっていきます。

応援していますね🤗

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