自分と他者の問題、どうすれば切り分けられる? ― 課題の分離の第一歩

自分の問題と人の問題、どうすれば切り分けられる?

 

Minna です

人間関係でしんどくなりやすい人の中には、

自分の問題と相手の問題が、いつのまにか混ざってしまう

ということがよくあります。

例えば、

相手が不機嫌だと、自分が何か悪いことをしたのではないかと思ってしまう。

誰かが困っていると、自分が何とかしなければいけない気がしてしまう。

相手にどう思われるかが気になりすぎて、自分の気持ちが分からなくなる。

こういうことはないでしょうか。

この時に起きているのは、

自分が背負わなくてもいいものまで背負ってしまっている

という状態です。

そこで大切になってくるのが、

「課題の分離」という考え方です。

■ 課題の分離ってどういうこと?

 

難しく聞こえるかもしれませんが、

とてもシンプルに言うと、

それは誰の問題なのかを分けて考えること

です。

例えば、

  • 相手が何を感じるか

  • 相手がどう受け取るか

  • 相手がどう行動するか

  • 相手が変わるかどうか

 

これは基本的に、相手の課題です。

一方で、

  • 自分が何を伝えるか

  • 自分がどう行動するか

  • 自分がどう考えるか

  • 自分がどう距離を取るか

 

これは自分の課題です。

でも、私たちはついこれを混ぜてしまいます。

■ なぜごっちゃになりやすいのか?

 

では、なぜそんなことが起きるのでしょうか。

それは、優しい人ほど

  • 相手を傷つけたくない

  • ちゃんとしていたい

  • 迷惑をかけたくない

  • 嫌われたくない

 

という気持ちが強いからです。

この気持ち自体は悪いものではありません。

むしろ、人を大切にしようとしている証拠です。

でも、その優しさが行きすぎると、

相手の感情や反応まで、自分が何とかするものだ

と思いやすくなります。

すると、本来は相手が引き受けるべき部分まで

自分が背負い始めてしまうのです。

■ よくある混ざり方

 

例えば、自分が何かを伝えた時に、相手が嫌な顔をしたとします。

その時、

「この言い方はまずかったかな」と振り返ること自体は悪くありません。

でも、その後に

「相手が嫌な気持ちになったのは全部私のせいだ」

「相手を不機嫌にさせないようにしなきゃ」

「相手が納得するまで私が何とかしなきゃ」

となっていくと、課題が混ざり始めます。

自分ができるのは、

丁寧に伝えること

必要なら言い方を見直すこと

までです。

その先で、相手がどう受け取るか、どう感じるかは、

相手の側の領域です。

■ 切り分けるために最初にすること

 

では、どうすれば切り分けられるのでしょうか。

まず大事なのは、

何か起きた時にすぐ全部を背負わないことです。

そして、自分にこう聞いてみます。

 

これは本当に私の課題だろうか?

 

 

たとえば、

  • 私ができることは何だろう?

  • ここから先は相手の選択ではないか?

  • 私が責任を持つべき範囲はどこまでだろう?

 

こういう問いを持つだけで、

ごちゃごちゃになっていたものが少し整理され始めます。

■ 「助ける」と「背負う」は違う

 

ここもとても大事です。

優しい人は、人を助けようとします。

それ自体は素敵なことです。

でも、

助けること

背負うこと

は違います。

助けるとは、相手を尊重しながら必要なことをすること。

背負うとは、相手の人生や感情まで自分が持とうとすること。

背負い始めると、

人間関係は苦しくなります。

相手のためにも、自分のためにも、

「私はここまで」「ここから先は相手の課題」

という線引きは必要なのです。

■ すぐにうまくできなくても大丈夫

 

課題の分離は、頭で理解しても、

最初からすぐ自然にできるものではありません。

長い間、人の気持ちを優先してきた人ほど、

最初は「切り分けること」に罪悪感を持つこともあります。

でも、それは冷たいことではありません。

むしろ、

自分の責任と相手の責任を混ぜないこと

は、とても誠実なことです。

■ ミニワーク:これは誰の課題?

 

最近、気になった人間関係の出来事をひとつ思い出してください。

たとえば、

  • 相手が不機嫌だった

  • LINEの返信がそっけなかった

  • 自分の言ったことで相手が嫌そうに見えた

  • 誰かが困っていて気になった

 

そんな場面で大丈夫です。

① 何が起きたかを書く

 

まずは、できるだけ事実だけを書いてみます。

例:

「LINEの返事が短かった」

「話しかけた時に表情が暗かった」

② 自分が背負っていたものを書く

 

その時、自分は何を背負おうとしていたでしょうか。

例:

「相手を不機嫌にしたのは私かもしれないと思った」

「相手を元気にしなきゃと思った」

③ それは誰の課題かを分けてみる

 

ここで、次のように分けてみます。

自分の課題

→ 自分の伝え方、自分の行動、自分の受け止め方

相手の課題

→ 相手の気分、相手の反応、相手の選択

④ 最後に自分に聞く

 

私は、どこまでなら自分の責任として持てるだろう?

どこから先は相手に返していいだろう?

この問いを持つだけでも、

心の重さは少し変わってきます。

■ まとめ

 

自分の問題と人の問題がごっちゃになると、

人間関係はとても苦しくなります。

でも、それは冷たさではなく、

優しさや責任感の強さから起きていることも多いのです。

だからこそ必要なのは、

自分を責めることではなく、

これは誰の課題なのか?

と立ち止まって見ることです。

自分ができることをする。

でも、自分が背負わなくていいものまでは持たない。

この感覚が少しずつ育ってくると、

人との関わり方はかなり楽になっていきます😌✨

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