自分の感情に振り回されていませんか?
今回は、心の特性や仕組みについてお話ししていきたいと思います。
心は、身体(からだ)と違って目に見えるものではないので、捉えどころがないようにも思えますが、ある特徴があります。
そのことを知ってくだけでも、例え感情に振り回されてしまうような出来事に遭遇しても対処の仕方が見えてきます。
みなさん、誰でもが「五感」という言葉を聞いたことが あると思います。
五感というのは、5つの感覚。一般的に目・耳・鼻・皮膚・舌=見る・聞く・嗅ぐ・触れる・味わうことを指します。
私たちは五感を刺激されることで、日々の生活や人生が色とりどり彩られていると言っても良いかもしれません。
なぜなら五感を刺激されることで、
「心がプラスかマイナスかどちらかに振れる」ため、
五感を刺激されると、人間には「何かを感じる」「何かを思う」という現象が起こるのです。
「何かを感じる」「何かを思う」このような心の働きには、「ある特徴」があります。
この五感について、もうちょっと深く、具体的に掘り下げて説明させていただきますね。
例えば「今日のお天気」の状態、たったこれだけのことで、私たちの感情が変化することがあります。
夏真っ盛りの時期は晴れていると「暑い」という感覚を感じ、
「暑い」のが好きな人にとっては「気持ちが良い日」になり、
「暑い」のが嫌いな人にとっては「嫌な日」というような感じ・・・・
同じお天気なのに、人によって様々な感じ方、捉え方をします。
天気が晴れだろうと、天気が雨だろうとお天気は自然現象の一種ですから、人間の力が及びません。
そして晴れているから良い、雨が降ると悪いといったよう定義も存在しません。
しかし私達が天気次第で気持ちが変わるのは、
「その日の天気が自分にとって都合が良いか、悪いか」
だけなのですが、ここで例としている「天気の変化」はただの「現象」に過ぎません。
相反する感情を、同時に持つことはできない
私たちは日々、自分の日常や人生に起こる「現象」に何らかの意味をつけています。
そしてその意味付けをするのは、「あなたの過去の経験」や「社会通念」に基づいて作り上げられた「思考」「心」です。
さらに私たちは「相反する2つの感覚や感情を同時に感じることができない」という面があります。
相反する2つの感覚や感情とは、反対の意味を持つ言葉のことです。
「寒い」×「暑い」
「苦しい」×「嬉しい」
「高い」×「低い」
「きつい」×「緩い」
など書き出してみると色々出てきます。
すべての言葉に正確な対義語はないかもしれませんが、
ほぼ全ての言葉には、それとは対照的な、相反する意味合いの言葉が存在します。
私たちの「感情」は、
「陰と陽」
「プラスとマイナス」
「ポジティブとネガティブ」
というシーソーのような関係性で、それぞれ反対の意味を持つ感覚や感情を同時に感じることはできないのです。
逆さまの状態を見つけてしまう!
例えば「寒い」と「暑い」は同時に感じられません。
「高い」ところにいて「低い」と感じることはできませんし、
「苦しみ」ながら「喜ぶ」
・・・ということもできないということです。
これを逆手に取ると、
「感じたくない感覚や感情の反対側」の手段を見つけてしまえば、
自分の感覚や感情をコントールすることができるということです。
日常的にイライラするようなことがある時、
まずは客観的に自分の感情を捉えることが第1ステップになります。
イライラから離れるための裏技とは?
自分の感情に振り回されないようにするためには、「いま私イライラしているな~」
とまずは自分自身が自分の心の状態を認識することです。
あなたはイライラしたときに、感情に振り回されて誰かや何かのせいにしたことはありませんか?
かつての私も同じたちような感じでしたので、とても人様のことを言えたような立場ではないのですが、
私自身は、
「あ、私、イライライしてるー」とか、
「あ、私、怒ってるんだー」とか
自分自身の感情を注意深く見つめる練習を繰り返したところ、それができるようになってきました。
ここで大切なことは「私自身が何を感じ、何を思っているか」ということだけを見つめるのです。
みなさん、もうご存知かもしれませんが、よくあるパターンとしては
「イライラ」から離れるために好きな事をすることで、感情を切り替えるという方法もありますね。
イライラの自分をコントロールする方法
あなた自身が、自分自身を冷静に見つめられるようになったと仮定します。
そして、その状態の時に「イライラしている自分」に気がついら、あなたにとってイライラと反対側の気持ちになれることを何か実践する(行動を起こす)のです。
分かりやすい例をあげれば、
温泉が好きな方なら、温泉に浸かりながら、「気持ちいい~」という感情が「イライラする」という感情より優勢になってしまえば、さっきまで感じていたネガティブな気持ちはどこかへいってしまいます。
マッサージを受けるというのも良いかもしれません。
マッサージを受けて「気持ちいいーー」となってしまえば、イヤな感情は薄れてしまうのではないでしょうか?
会社にいる時など何らかの制約があるような場では、
その場でできるような感情を変えられるような自分なりのパターンを何種類か用意しておくと良いですね。
例えばですが、スマホを見る、トイレに行って好きな歌を歌う・・・なんていうのでも良いのかもしれません。
何か自分なりの工夫をされてみてはいかがでしょうか?
心の癖を理解して自分で感情をコントロールするために
心の仕組みを理解できるようになると、自分で心をコントロールすることができるようになってきます。
感情というのは、心が作り出すものですから自分自身でコントロールすることが可能なのです。
心に「振り回されるもの」ではなく、自分で心を「コントロールする」「選択できる」ものであることが伝わると嬉しいです。
心をコントロールすることが「幸せ」への道だったりもするのかもしれません。
ぜひ、ご自身の日常に役立ててみていただけたら・・・と思います。
今日も最後までおつきあいいただきありがとうございました。
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