Minna です。
今回は 「怒り」は2次感情というお話をしようと思います。
私たちは日常の生活の中でつい「イライラしてしまう」ということはないですか???
このイライラを言い換えると 「怒りの感情に支配されてしまう」とも言えますね。
怒りの目的は4つ
「嫌われる勇気」で有名な心理学者のアドラーは、怒りの感情を持つその人の目的は以下の4つの目的を果たすためだと提唱しています。
- 支配する目的・・・親子や上司と部下などの関係で、相手を自分の意のままに動かしたい
- 主導権を握る・・・夫婦間、社内、仲間内で、主導権を握りたい
- 利権擁護・・・自分の権利や立場を守りたい
- 正義感を主張・・・正しいことを教えたい
この中の1〜3は、自分を優位にしたい。
そして4は、相手にとっては それは正義ではない場合もありますね。
一次感情と二次感情
このように色々な目的を果たそうとして現れる怒りですが、
実はこの怒りという感情は2次感情だということをご存知でしょうか???
興味がある方は、
「怒り 2次感情」と検索をかけてみてください。
たくさんの記事がヒットしますので、ご自身にピッタリあった記事を探されると良いかと思います。
ここでも 簡単に説明していくと、
自分が「怒り」を感じた時、「自分は怒っているなー」と感じるのではなく
その奥に隠れている本当の気持ちを探す(気づく)必要があるのです。
最初に感じるのは「怒り」ではなくて「本当の気持ち」なのですが
あっという間に、その人の中で「怒りの感情」として現れるので、当の本人自身も本当の気持ちに気づかなくなってしまう場合が多いのです。
大事なのは、表に出た 表面的な「怒りの感情」ではなく、その奥に隠れた「本当の気持ち」だったりします。
本当の気持ちは何???
最初に感じる感情は1次感情と言われます。
大きく捉えると「負の感情」で
細分化すると『悲しさ』『不安』『虚しさ』『苦しみ』『心配』『さみしさ』などがあります。
これらの 最初の感情(一次感情)が大きければ大きいほど、二次感情である怒りの感情として表に出てくるので、ほとんどの人は一次感情に目を向ける時間がないのです。
以下に、ケース別に例を上げてみますね。
本当は心配だった
大事な家族があなたとの待ち合わせに、連絡をせずに30分遅れてしまった時。
あなたは何かあったのでは???と心配になりますよね???
待っている間に、事故に巻き込まれたのではないか?何かトラブルがあったのでは?と心配をしてしまいいます。
そしてやっと目の前に現れた家族を見た時に、不安が怒りになってしまうケース。
本当は寂しかった
子供と出かける約束に、仕事で行けなくなった時。
子供はこの約束を楽しみにしていたはずです。
ところが出掛けられなくなって、自分自身の存在を蔑ろにされたと感じて、怒りになってしまいます。
悔しさと裏切られた気持ちが怒りに
自分の部下が同じ失敗を繰り返したとき。
何度も注意してもその言動が治らない時、上司の中では何度も言ったことを覚えてもらえない虚しさと悔しさが怒りの感情になった時。
怒り(イライラ)をぶつけるのは幼稚な手段
怒りは一瞬のことで、制御できないことがほとんどです。
そして 他の記事でもご紹介していますが
感情は反応なので制御することができないのです。
とはいえ、怒り感情のその奥底に他の感情があると知っているとその対応策を立てることができます。
自分は「怒っているんだ!」と相手や 他者に伝えることは何の解決策にもならず、
言われた方も困ってしまいますよね??
謝れば良いの???以外の言葉は見つかりませんから・・・
この怒りの感情を治める方法は、「怒りではなくその奥にある本当の気持ちを相手に伝える」
これしかありません。
一次感情で伝える
まず、自分で気づかなかったかもしれない「本当の気持ち」に気づく練習をしてみましょう。
そして 本当はこうして欲しかった・・・という「怒りの奥にある感情」を相手に伝えるようにします。
最初は難しく感じるかもしれませんが、怒りの傾向がわかれば徐々にできるようになります。
言葉で伝える
怒りを相手にぶつけることは、「あなたが悪い」ということをダイレクトに相手に伝えてしまいます。
あなたが悪い=自分は正しい ということは
相手も同じことを思っているはずなので、これでは何の解決にもなりません。
そして、メッセージを伝えるときは、「あなたは」という主語を最初につけるのではなく
「私は」という 英語で言うと1人称の文章を伝えるようにすると
私はこうだった・・なのでこうして欲しかった と言う論理的な説明をすることができますね。
怒りを感じた時にやるべきことは???
怒りを感じしまったときは、どうしても感情に飲み込まれてしまって、冷静に対応できない場合が多くなってしまいます。
いちばん効果的なのは、
怒りから距離を取り、頭を冷やす時間を作ります。
数日放置しても良い場合は、しばらく怒りの原因と接しないようにします。
感情は その感情に触れれば触れるほど強化されてしまうという特徴を持っています。
この場合、怒りのことを考えれば考えるほど、
イライラが募ってしまうのです(誰でも経験があると思いますが・・)
なので その怒りの原因から 距離を置いて冷静になろうとするのがいちばんです。
姿勢を正す・笑う・上をむく
人間は 良い姿勢でいる時、笑っている時、上を向いているときは 負の感情になりにくい場合が多いです。
空や天井を見上げる、深呼吸をするなどの動作も
すぐに気持ちを切り替えなければならない時にお勧めです。
あとは、 何でも良いので 別のことをしてみる。
気持ちが乗らないという場合もあるでしょうが、
気持ちが乗らないままでいると 負の感情にどんどん引きづられてしまいうので
何でも良いので何か始めてみると 意識が変わる可能性が高いです。
自分を実況中継する
自分の怒りを実況中継してみます。
実際に声に出す必要はありませんが、自分の状態を言葉として表現するだけでも冷静になれたりするかもしれません。
〜実況 怒りの実況中継〜
「今私は○○さんに対して怒っているようです。
○○さんには、同じことを何度も言っているのに
○○さんはまた同じ失敗を繰り返しています。
そろそろ▲さん(私)の堪忍袋が切れる感じでしょうか???
さあ!ここから、▲さんは、どんな言葉と態度でこの怒りを相手に伝えるのでしょうか???
↑↑↑
こんなイメージで、自分も他人のように実況してみるとだいぶ冷静になれるかと思います。
怒りを分析してみる
怒りを「怒っちゃいけない」となかったものにしようとすると、それがどんどん上書きされて
逆に「怒り」が湧いてしまうのです。
こう言う場合は、
「私、イライラしている」というように、感情をそのまま受け止めてみる。
もしくは「何もせずに自分を眺めてみる」と言うのが良いみたいです。
怒りがすぐに治まらなかった場合は、
は時間をおいて、なぜ怒りを感じたのか、その奥にはどんな感情があるのかを分析してみると
解決策が見つかってくるかもしれません。
怒りは抑え込まない
怒りは誰にでもある当たり前の感情です。
感情は自分を守るためにその機能(役割)を果たしているだけなので
「怒りを感じないようにする」と言うのは逆効果になってしまいます。
なぜ自分が怒りを感じたのか??? 冷静に見つめて
怒りではなく 別の表現で相手に伝えれば、相手にも気持ちが伝わりやすくなりますね。
自分の怒りの特徴を分析し、一次感情で伝えるを実践してみてくださいね。
あなたの心が少しでも軽くなれば嬉しく思います。
今日も応援しています。
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